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  • n8n vs Make 徹底比較|料金・機能・使いやすさの違いを解説【2025年版】

    n8n vs Make 徹底比較|料金・機能・使いやすさの違いを解説【2025年版】

    n8nとMake(旧Integromat)は、どちらも人気のワークフロー自動化ツールです。「Zapierは高いからn8nかMakeを検討している」という方も多いでしょう。この記事では、n8nとMakeの違いを料金・機能・使いやすさの観点から徹底比較し、あなたに合ったツール選びをサポートします。

    結論:n8nとMakeの選び方

    最初に結論をお伝えします。

    こんな方には おすすめ
    コストを最優先したい n8n(セルフホスト)
    セキュリティ要件が厳しい n8n(セルフホスト)
    複雑な処理・大量データを扱う n8n
    手軽に始めたい・設定が苦手 Make
    非エンジニアがメインで使う Make
    エラー処理を細かく設定したい Make

    両ツールとも優秀ですが、「誰が」「何を」「どのくらいの規模で」自動化するかによって最適解が変わります。以下で詳しく解説します。

    n8nとMakeの基本情報

    まず、両ツールの概要を確認しましょう。

    n8nとは

    n8n(エヌエイトエヌ)は、2019年にドイツで開発されたオープンソースのワークフロー自動化ツールです。「nodemation」の略で、ノード(node)と自動化(automation)を組み合わせた造語です。

    最大の特徴は「フェアコード」ライセンスを採用しており、セルフホスト(自分のサーバーで運用)すれば無料で使える点です。クラウド版も提供されています。

    Makeとは

    Make(メイク)は、旧Integromatとして知られるチェコ発のワークフロー自動化ツールです。2022年にMakeにリブランディングされました。

    クラウドベースのSaaSとして提供され、視覚的に分かりやすいUIと充実したエラーハンドリング機能が特徴です。セルフホストには対応していません。

    料金比較:課金モデルの違いに注目

    n8nとMakeでは、料金の考え方が根本的に異なります。この違いを理解することが、コスト試算の鍵になります。

    課金単位の違い

    ツール 課金単位 考え方
    n8n 実行(Execution) ワークフロー全体で1回
    Make オペレーション 各モジュール(ステップ)ごとに1回

    この違いは、複雑なワークフローほど大きな差を生みます。

    具体例:100件のデータを5ステップで処理する場合

    • n8n:1実行(ステップ数・データ量は関係なし)
    • Make:500オペレーション(100件×5ステップ)

    つまり、n8nは「ワークフローを何回動かしたか」で課金され、Makeは「処理を何回行ったか」で課金されます。複雑な処理や大量データを扱う場合、n8nの方がコスト効率が良くなります。

    料金プラン比較(2025年時点)

    n8n Cloud

    プラン 月額(年払い) 実行数/月
    Starter €20(約3,300円) 2,500回
    Pro €50(約8,200円) 10,000回
    Enterprise 要問合せ カスタム

    ※すべてのプランでワークフロー数・ユーザー数・ステップ数が無制限

    Make

    プラン 月額(年払い) オペレーション/月
    Free 無料 1,000回
    Core $9(約1,400円) 10,000回
    Pro $16(約2,500円) 10,000回〜
    Teams $29(約4,500円) 10,000回〜

    コスト試算の具体例

    シナリオ:毎日100件のデータを5ステップで処理(月3,000回実行)

    • n8n Cloud Starter:月3,000実行 → €20で対応可能
    • Make:月15万オペレーション(3,000回×5ステップ×10件平均)→ Proプラン以上が必要

    シナリオ:シンプルな2ステップ処理を月500回実行

    • n8n Cloud Starter:月500実行 → €20
    • Make Free:月1,000オペレーション(500回×2ステップ)→ 無料で対応可能

    シンプルな処理が中心ならMakeの無料プランで十分な場合もあります。複雑な処理が多いならn8nが有利です。

    セルフホストという選択肢

    n8nにはセルフホスト版(Community Edition)があり、これを使えばn8n自体は完全無料です。必要なのはサーバー代のみで、月500〜2,000円程度から運用できます。

    Makeにはセルフホスト版がないため、この選択肢はn8n独自の強みです。

    機能比較

    次に、機能面の違いを見ていきましょう。

    対応サービス数

    項目 n8n Make
    対応サービス数 1,100以上 1,800以上
    カスタム連携 HTTP Request / カスタムノード作成 HTTP / カスタムアプリ作成

    対応サービス数はMakeの方が多いですが、両ツールともHTTP Requestを使えばAPIがある任意のサービスと連携できます。主要なサービス(Google、Slack、Microsoft、Notion、Airtableなど)は両方で対応しています。

    エラーハンドリング

    エラー処理の機能はMakeが充実しています。

    Make

    • Ignore:エラーを無視して続行
    • Resume:代替値を使って続行
    • Commit:エラー前までの処理を確定
    • Rollback:処理を巻き戻し
    • Break:エラーを保存して後で再実行

    n8n

    • Error Triggerノードでエラー時の処理を定義
    • カスタムエラー処理をJavaScriptで記述可能
    • リトライ設定

    Makeは視覚的にエラー処理を設定でき、非エンジニアでも扱いやすい設計です。n8nはより自由度が高いですが、設定には技術的な理解が必要です。

    AI連携

    両ツールともChatGPT、Claude、Geminiなどの生成AIとの連携に対応しています。

    n8nは2025年に「AIエージェント」機能を強化しており、複数のAIモデルを組み合わせた高度なワークフローを構築できます。Makeも各種AI APIとの連携が可能ですが、n8nの方がAI関連の機能開発に力を入れている印象です。

    データ処理能力

    項目 n8n Make
    JSONデータの加工 ◎(JavaScript使用可)
    条件分岐 ◎(Router機能)
    ループ処理 ◎(Iterator/Aggregator)
    カスタムコード ◎(JavaScript/Python) ○(一部対応)

    n8nはFunctionノードでJavaScriptを自由に書けるため、複雑なデータ変換も柔軟に対応できます。Makeも十分な機能を持っていますが、カスタムコードの自由度ではn8nが上回ります。

    使いやすさ比較

    実際の操作感も重要なポイントです。

    UI・操作性

    n8n

    • フローチャート形式でノードをつなげる
    • JSONデータの流れを意識した設計
    • 開発者寄り(ローコード寄り)のUI
    • 各ノードの出力を詳細に確認できる

    Make

    • 円形のモジュールを線でつなぐビジュアルUI
    • カラフルで直感的なデザイン
    • 非エンジニアでも使いやすい設計
    • データマッピングが分かりやすい

    MakeはUIの分かりやすさに定評があり、初心者や非エンジニアが使いやすい設計です。n8nは機能的ですが、データ構造(JSON)の理解があると使いこなしやすくなります。

    学習コスト

    項目 n8n Make
    初心者の習得 やや難しい 比較的簡単
    日本語ドキュメント 少ない 少ない
    テンプレート 1,700以上 1,000以上
    コミュニティ 活発(英語中心) 活発(英語中心)

    どちらも日本語情報は限られていますが、両ツールとも公式テンプレートが充実しているため、それをベースにカスタマイズする形で学習を進められます。

    導入の手軽さ

    Make:アカウント登録だけですぐに使い始められます。インフラ管理は不要です。

    n8n Cloud:Makeと同様、アカウント登録だけで利用開始できます。

    n8n セルフホスト:サーバーの用意、Docker等でのインストール、設定が必要です。技術的な知識がある程度求められます。

    セキュリティ・データ管理

    機密性の高いデータを扱う場合、セキュリティは重要な検討事項です。

    データの保管場所

    ツール データ保管
    n8n セルフホスト 自社サーバー内(完全コントロール可能)
    n8n Cloud n8n社のクラウド
    Make Make社のクラウド(AWS)

    社内ポリシーで「データを外部クラウドに出せない」という要件がある場合、n8nのセルフホスト版が唯一の選択肢になります。

    セキュリティ認証

    • n8n:SOC 2準拠(Cloud版)
    • Make:SOC 2 Type II、GDPR準拠、ISO 27001準拠

    Makeはセキュリティ認証の取得実績が豊富です。n8n Cloudもエンタープライズ向けにセキュリティ機能を強化しています。

    ユースケース別おすすめ

    具体的なユースケースごとに、どちらが向いているかを整理します。

    n8nがおすすめのケース

    1. 大量データの定期処理
    毎日数百〜数千件のデータを処理する場合、n8nの「実行単位」課金が有利です。ステップ数やデータ量に関係なく1実行でカウントされるため、コストを予測しやすくなります。

    2. 複雑なデータ加工が必要
    JavaScriptで自由にデータを加工したい場合、n8nのFunctionノードが強力です。正規表現での文字列処理、複雑な条件分岐、外部ライブラリの利用なども可能です。

    3. セキュリティ要件が厳しい
    「データを社外に出せない」という要件がある場合、セルフホスト版のn8nが唯一の選択肢です。自社サーバー内で完結するため、データの流出リスクを最小化できます。

    4. 長期的なコスト削減を重視
    セルフホスト版を使えば、n8n自体は無料です。サーバー代(月500〜2,000円程度)のみで運用でき、実行数も無制限です。

    Makeがおすすめのケース

    1. すぐに始めたい・インフラ管理したくない
    アカウント登録だけで即日利用開始できます。サーバー管理やアップデート対応などの手間がかかりません。

    2. 非エンジニアが中心に使う
    直感的なUIとビジュアルなエラーハンドリング機能により、技術的なバックグラウンドがなくても使いこなしやすい設計です。

    3. シンプルな自動化が中心
    「フォーム送信→Slack通知」「メール受信→スプレッドシート記録」といったシンプルな連携であれば、Makeの無料プラン(月1,000オペレーション)で十分対応できます。

    4. 堅牢なエラー処理が必要
    Makeのエラーハンドリング機能(Resume、Rollback、Breakなど)は視覚的に設定でき、本番運用での安定性を確保しやすい設計です。

    両ツールの併用という選択肢

    n8nとMakeは、併用することも可能です。Webhookを使えば、両ツール間でデータを受け渡せます。

    例えば、以下のような使い分けが考えられます。

    • シンプルな通知系はMakeで処理(UIが使いやすい)
    • 複雑なデータ処理はn8nで処理(コスト効率が良い)
    • 既存のMakeシナリオはそのまま、新規の高度な処理はn8nで構築

    既にどちらかを使っている場合でも、すべてを移行する必要はありません。用途に応じて使い分けることで、それぞれの強みを活かせます。

    よくある質問

    Q. Zapierと比べてどうですか?

    A. Zapierは最も使いやすいですが、料金が高めです。n8nとMakeはどちらもZapierより低コストで、より複雑な処理に対応できます。詳しくはをご覧ください。

    Q. 日本語対応していますか?

    A. 両ツールともUIの日本語化は部分的です。公式ドキュメントやコミュニティは英語中心ですが、ブラウザの翻訳機能で問題なく利用できます。

    Q. どちらを先に試すべきですか?

    A. 技術的なバックグラウンドがある方はn8n、そうでない方はMakeから試すのがおすすめです。両方とも無料で試せるので、実際に触って比較してみてください。

    Q. 既存のZapierから移行できますか?

    A. 直接のインポート機能はありませんが、同等のワークフローを再構築することは可能です。テンプレートを活用すれば、ゼロから作るより効率的に移行できます。

    Q. AIとの連携はどちらが優れていますか?

    A. 2025年時点では、n8nがAIエージェント機能の開発に力を入れており、複雑なAI連携ではn8nが有利です。シンプルなAI連携であれば両ツールとも問題なく対応できます。

    まとめ

    n8nとMakeは、それぞれ異なる強みを持つワークフロー自動化ツールです。

    n8nを選ぶべき人

    • コストを最優先したい(セルフホストで無料運用可能)
    • 複雑な処理・大量データを扱う
    • セキュリティ要件が厳しい
    • 技術的なカスタマイズをしたい

    Makeを選ぶべき人

    • 手軽に始めたい・インフラ管理したくない
    • 非エンジニアがメインで使う
    • シンプルな自動化が中心
    • 堅牢なエラー処理を視覚的に設定したい

    どちらも無料で試せるので、まずは実際に触ってみることをおすすめします。

    n8nの始め方については、で詳しく解説しています。